2017/10/19

秋華賞 レース回顧

良いレースでした。
この京都の2000mでの、しかもGⅠってのは、確実に消耗戦を生んでくれるから、レースとしても面白いし、加えて、強い馬が強い勝ち方をしてくれるので、GⅠの舞台として最上級と言っていいと思うんですよね。
長い直線でばっかりでなくて、こういったコースでのGⅠをもう一つでも二つでも、増やしてくれたら、競馬により深みと厚みが出てくると思っています。
今後に期待することと致しましょうか。

それでは、いつもの通り、各馬の回顧です。

ディアドラ
いや、強かったよね。
「ハービンジャーだから重が」とか言われてはいるけれど、この舞台であれば良馬場でも普通に好勝負だったでしょう。
ルメールは素晴らしかったし、100点を超える騎乗ではあったけれど、ただ、ポジションが取れず、そこを挽回するためのイチかバチかのイン突きという面はあって(3角で内を取りに行った判断は素晴らしいの一言だけどね)、閉じ込められる危険性もなかなかあったわけで、「ギャンブルがうまくいった」という面もあり、そこまで称えすぎるのはどうかと思うんですよね。
・・・と仮原稿ではこんな感じで書いていたのだけれど、今日、改めてレースを見てみたら、あれ、閉じ込められないわ。詰まらんよ。何回やっても詰まらん。
思わず、「うめー」って口に出しちゃってましたよ。。
3角で、どこまで先が見えていたのかはわからんし、完璧に予測なんかはできるわけがないのだけれど、「これは捌ける」との判断が100%ではないにせよあったはずで、あの一瞬でそれやるのも凄ぇーし、テン乗りでそれやっちゃうのも凄ぇーしで、なんかもうやってられんて感じであります。
そりゃ何でもかんでもデムルメだわよ。実力が違いすぎる。
と、この記事も例外に漏れずで、レース後は騎手ばかりがクローズアップされておりますが、彼女の、特に消耗戦においての強さはなかなかのもんで、今後は牡馬相手も含めての、息の長い活躍を期待したいもんでございますな。
この馬が存分に力を発揮できるようなレースが、日本でももっと多く見られるようになると良いのですけどね。

リスグラシュー
まず状態良かった。
で、スタートで後手は踏んだけど、ユタカさん馬場の良いところを選んで、幸い周りにスペースもあってでポジション回復したし、ディアドラはうまいこと外に追いやってしで、トータルの収支で言ったら、むしろプラスになるくらいまで完全に挽回したんじゃないかと思います。
そして、それ以降はもう、この馬の特性を掴んだ素晴らしい競馬。
この辺が「コンビの力」なんだけどねぇ。
2歳時から通算して、どれか一つくらいは勝って然るべきだったんだけど、ちっとばかし運が無かった。
「この借りは子供の代で」とまで書いたたところで我に帰ったのですが、その頃、もうユタカは現役ではないんだろうなぁ、って思ったら、デムルメの件と合わせて、なんだか寂しくなってしまいましたよ。。
中堅騎手達よぉ、もっと頑張れよ。今は厳しいのは間違いないけれど、高みを目指して伸びるには最高の環境なんだぞ。
・・と、話が大きく逸れてしまいましたが、、次は普通であればエリザベス女王杯ですかね、てか、もうそう発表されましたね。
ただ、ユタカはスマートレイアーだろうし、今回、仕上げ切ったところがあるので、これで休養でも良いんじゃないかな、との想いの方が強かったりします。

モズカッチャン
いや、ミルコ完璧だよ。
唯一の誤算はアエロリットが早く脱落しすぎたこと。1番人気だから仕方ないけれど、これはちと相手を間違えたかもしれんですかね。無論責められんけどさ。
ただねぇ、最後の最後で飲み込まれて、早仕掛けみたいに見えるようになっちゃたし、実際、早仕掛けだったのかもしれんけど、なんていうか、ああいった勝ちに行くレースを見せてくれると、ファンとしても満足だろうし、関係者も納得すると思うんだよね。
そりゃ何でもかんでもデムルメだわよ。実力が違いすぎる。
まぁ、そういった騎乗ができるのは、乗り替わりの恐怖が無いからこその話ではあるのかもしれないけれどもね。日本人騎手で早仕掛けズブズブなんてやったら、速攻で乗り替わり審議委員会に掛けられちゃうからさ。
ただ、それだけではないよね、やっぱり。
で、次はエリ女に行くで良いと思うんだけど、結局、ミルコ、これで乗り捨てなの!?
そういったことを考えると、やっぱりちょっとなんだかなぁ、と思ってしまいます。
お釣りの面も含めてね。

ラビットラン
距離も、馬場も、コース適性もよろしくなかったですよな。
それでいて、ここまでの競馬をするのだから、やっぱり、能力はよほどのもの。
来年の春の目標に向かって、順調に歩みを進めてもらいたいもんです。

カワキタエンカ
この馬がいてくれるとレースが引き締まりますよね。
単純に、「レースの面白さ」との観点で言えば、陰のMVP。
3頭くらいクローンがほしいですわ。
今後も、ケレン味の無い逃げを期待したいです。
てか、エリ女で大逃げしたら、面白いんじゃねぇの?

アエロリット
ノリさんが「女の子」って表現を使ったので、そっちに注目が集まっちゃった感があるけど、重馬場で、初距離で、関西遠征で、コース適性的にもちときびしく、しかも最内枠、で1番人気ってのは、やっぱりちょっと可哀想ではありましたよな。
レースでは、ファンディーナと併せ馬になってしまったのが何より痛かった。あれが無くて、あの位置で伸び伸びと走れていればまた違ったんでしょうけれども、最内枠で選択肢も狭められちゃったから、辛いところではあるよね。
前走の内容が良かったもんで、祭り上げられてしまったところはあるけれど、あんまり過大評価せずに、「世代の上の方」くらいっていう桜花賞後くらいのポジションで、活躍を見守ってやるが良いかと思います。
それでも、来年のヴィクトリアマイルではまた有力馬の一頭なわけだからさ。

ファンディーナ
おかしくなっちゃいましたねぇ。もったいねぇなぁ。
この馬を語るにおいて、この着順はどうでもよくて、もう13着も4着も一緒、何よりも「勝負にならなかった」ってところで、「この馬本来の走りではなかった」と言い切って良いかと思います、っていうか多くの人がそう思っていると思うけど。
おかしくなった一因として、真っ先に皐月賞が挙げられるところですが、そこよりも、私は、川田が年度代表糞騎乗ノミネート作品を作り上げてくれた、つばき賞による影響がなかなか大きかったんでないかと思ってます。まぁ、そこ言うなら、そこ使った時点で、罪はかなり重いんだけどもね。
有馬記念あたりで面白いかと思っていたのですが、これで放牧して一旦仕切り直しなんですかね?
あのスケール感のある走りを見られる日は、またやってくるのでしょうか?

レーヌミノル
これでようやく短距離に矛先を変えてくれるかな。
3歳戦線を盛り上げてくれてありがとう。もう十二分だ。
自分の舞台で輝いてな。
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2017/10/17

JRA 2018年度開催日程と重賞競走について

毎年この時期のお楽しみ、来年度の開催日程と重賞競走に関する主な変更点が、JRAより発表されました。

2018年度開催日割および重賞競走について
http://jra.jp/new0s/201710/101604.html

早速、上から順にいってみましょうか。

■開催日割について

開催日割表
http://jra.jp/keiba/program/2018/pdf/nittei.pdf

1.年初および年末の開催について

要は、1月6日に始まって、12月28日で終わるよ、って話。

前者の、1月6日の開催は別にいいよね。
来年は、1月6日が金曜日。1月7日と8日も開催するわけで、例年通りの1月5日開催を行うために、わざわざ飛び石で平日に、無理して開催するこたぁないからね。

ただ、後者は論外な。1mmも、1nmも語る価値がないわ。

2.祝日等を利用した開催について

悪名高き3日間開催を、1月、2月、9月、10月と、4回もやるみたいです。

1月は、まぁね。昔から変則開催でもあるし、何の違和感も無いのだけれど、問題はその次ね、降雪の危険性が多大にある2月に3日間開催するんじゃねぇよ、って話で、ほんと目先の売上のことしか考えてなくて、嫌悪感満載になってしまいます。
4日間開催になる確率、結構な高さであるでしょ。
まぁ、それも望むとこかもしれんけどさ。

9月、10月は今年と一緒。あまり好きくないけどね。
てか、3日間開催は百歩譲るとして、京都大賞典は、毎日王冠と同日の日曜日に行いなさいよ。
で、月曜日は南部杯を売りなさいよ。
南部杯と京都大賞典ぶつけるなんて、何考えてんだよ。

と、何度も何度もつぶやいていることを、あらためてまた残しておくこととします。
事あるごとに言うからね、これ。

3.開催日数について

詳しくは、上にあるリンクをご覧ください、だけど、要は来年も函館と札幌が12日ずつよ。
目先の売上至上主義万歳。

■重賞競走について

重賞競走の主な変更点
http://jra.jp/keiba/program/2018/pdf/henkou.pdf

1.3歳スプリント重賞競走の新設について

葵Sが重賞に格上げになりました。

「なぜ葵S?」って議論は無いわけでもないけれど、とにかく、小倉2歳Sから翌年の函館スプリントSまで、ほぼ丸1年間、短距離重賞が無いってなもんで、ピュアスプリンターにとっては、伸び盛りの時期に苦難の時期を過ごさざるを得ない、残念なことになっていたわけですが、これで少しは、ほんの少しは救いの手が差し伸べられることとなりました。
てか、正直まだ不十分で、どうせだったら、クリスタルCを復活させたって良いし、2歳時にももう一つ二つ、短距離重賞があっていいと思いますけどな。

とは言うものの、長年の課題に一つ改善が施されたわけで、今回の発表における一番の改善点は、個人的にはこれを挙げたいと思います。てか、もう圧倒的。
ただ、この程度で「一番の改善点」しかも「圧倒的」というのは非常に寂しいし、大いに不満でもあるところでありますけどな。

てか、ヒヤシンスSはよ。

2.3歳春季トライアル競走の改善について

大きく3つあるんだけど、まず一つ目は、皐月賞、桜花賞それぞれで、現在、4着までに与えられている、ダービー、オークスそれぞれの優先出走権が、5着にまでに拡大されることになりました。

まぁ、この両レースは、その世代のその時点でのトップクラスがほとんど集結するわけで、「その後のトライアルに優先出走権を振るよりは」との考えに至っても、まぁおかしくはないかな、というところでありますかね。
これで、皐月賞5着→賞金が足りないので京都新聞杯出走→勝利→骨折という憂き目にあった、ベストメンバーのような馬が救われるわけで、まぁ、よろしいことでありますし、一方で、「その実そんなに効果は大きくないんじゃねぇの?」とは思いつつも、まぁ、別にやってもいいんじゃないのかな。くらいの変更でございます。

ただね、、それに伴ってというか引きずられるように行われる変更点、これがよろしくない。

オークスの優先出走権付与
・フローラS:3着まで→2着まで
・スイートピーS:2着まで→1着のみ

要は、数年前に変更がされた、ダービーにおける青葉賞とプリンシパルSと横並びになったんだけど、桜花賞→オークスは、距離がまるで違うし、桜花賞スキップしてオークス一本狙いの牝馬も当然多く見られるわけで、「皐月賞→ダービーとは話が違うだろ」と言いたくなってしまうところであります。

これってつまり、フローラS3着でオークスの出走権を得た、ワコーチカコ、エリモシック、ピュアブリーゼといった辺りは、オークスに出られなくなるわけだし、彼女ら以外にも、フローラSでズブっぽく3着して、「距離伸びて」のとの期待を集めて穴人気し、オークスを盛り上げた牝馬はたくさんいるわけで、そんな彼女らがオークスには出られず、それまでマイル戦ばっかりで賞金を積み重ねた距離に不安のある馬ばかりを集めての2400m戦とか、これは著しく興味を削ぐ話なわけでございますよ。
今回、一番の改悪点はここですね。

スイートピーSが1枠になるのは、まぁ、別にいいや。
現行ままの条件で行われるのであればね。

で、次が二つ目。優先出走権絡みでもう一つ大きな変更が。
アーリントンCを、皐月賞の前日、つまりは桜花賞とNZTの翌週に移動して、NHKマイルCのトライアルとして、3着までに優先出走権が付与されることになりました。

要は例年低レベルで、降格間近、瀕死状態のNHKマイルCの救済ね。
はっきり言っちまえば、「NHKマイルなんか、格下げでいいだろ」の一言なのですが、一応、救済を前提に前向きに語るとすると、これまで、NZTで権利を取りたいけど除外されていた、2勝馬達が救済できて、「少なくともどちらかのトライアルは使えるよ」状態が作れることが、唯一と言っていいメリットかな、と。

後は、嫌中山な方々にとっては、大好きな阪神→府中と向かえるわけで、まぁ、なかなか嬉しい話なのかな。
ただ、本番まで中2週だけどね。まぁ、それでも嬉しいか。

ただ、結局のところは、ただでさえメンバーが薄いNHKマイルCの前哨戦が、より薄まるだけで終わる確率が一番高いんじゃないかな、って思っています。。
有力馬はみんな、皐月賞だ、桜花賞だに行っているわけだし、NHKマイルCを狙う組も、最近のJRAの番組改編で、「紫苑Sの重賞格上げ」に次ぐ2番目くらいの数少ない成功例である、「毎日杯の1800mへの短縮」によって確立された、毎日杯→NHKマイルCの路線を歩むわけだからね。

そして、それ以上に、今の位置にあるアーリントンCは、今年のペルシアンナイトを持ち出すまでもなく、クラシックに向けての重要な役割を果たしているわけで、それを突然ポコッと無くしてしまうデメリットの方が大きいんじゃないかと、この変更に関しては思います。

それだったら、一つ目の件と絡めて、桜花賞の5着馬までに、NHKマイルCの優先出走権を与えれば良かったのにね。
その方が、NHKマイルCのメンバーは充実するよ、きっと。

あ、あと、忘れてた。。
最後の三つ目は、チューリップ賞がGⅡになるってことで、こりゃまぁ「妥当」の一言でありますな。

3.JBC競走について

既報の通り、来年は京都でJBCが開催されます、と。
一応、条件は下記ね。

・JBCスプリント ダート1200m
・JBCクラシック ダート1900m
・JBCレディスクラシック ダート1800m

JBCレディスクラシックが1800mだったことが地味に安堵かな。

でもって、この流れで、みやこSは休止と。
これはまぁ仕方ない。

4.重賞競走の実施日の変更について

ここはまぁ、金鯱賞が土曜日から日曜日に移ったりだとかの、チマチマとした変更です。
てか、まず京都大賞典を日曜日に戻せよっての。


・・・と、とっても長くなってしまいましたが以上ですかな。

今年は、(今年もだな)大きな変更点はあまりなく、ちと残念な祭りではありました。
スプリント路線だとか、菊花賞だとか、3歳春のダート路線だとか、宝塚記念だとか、安田記念だとか、春の古馬牝馬路線だとか、長距離路線だとか、更にはJCのあり方だとか、手を加えることによって(元に戻すだけで良いのも多々あるけれど)、競馬が一層面白くなるポイントはたくさんあるのですから、「一度変更したことは後戻りできない」なんてくだらないこと言ってないで、競馬ファンのために、楽しく、充実した番組作りに励んでもらいたいもんでございます。

来年は期待していますよ。
2017/10/12

京都大賞典 レース回顧

スマートレイアー
まぁ、みんながみんな言っているけれど、ユタカさん上手かった。
3角でミルコが押し上げて、それに何頭かが引きずられてもピクリともせずに、気が付くと4角入り口では後ろから2番手までポジションを下げたのに、その何秒か後には前から5番手くらいにまでワープしてるんだから、これを魔術と呼ばずして何と呼ぶのでしょうか、ってまぁ、これだけはっきりとしたレースされると、ありきたりなことしか書けませんですな。
しかしまぁ、ユタカのエスコートがあったとはいえ、内をスルスルと抜け出してくるだなんて、3,4歳時の、大味で不器用そうなレースぶりからは考えもつかぬところで、適性距離も含めて、「馬って変わるもんだなぁ」と感心させていただいた次第でございます。
次はエリザベス女王杯。
今回はあまりにもうまくいきすぎたというか、鞍上見事すぎたので、あまり高い期待を持ってはいけないのでしょうが、舞台は再び、今年、弟さん共々良績を残している京都の1周外回りですので、今一度の好走を、ぜひぜひ見てみたいものですな。
あ、あと、その次は香港とのことで。ただ、今回で気を良くして、香港ヴァーズはやめた方が良いかと思いますよ。

トーセンバジル
いやー、岩田も超上手かったよ。「あのポジション取っちゃうか」って感じで。
もう、ユタカさんと、どちらが上でどちらが下ってわけでもなくて、どちらも100点超えのスーパーな騎乗でありました。
次はまだ決まっていないのかな。
今回は好騎乗あってのものなので、あまり高望みせずに、妥当にアルゼンチン共和国杯あたりに行った方が良いと思うけれど、そっちだとハンデ戦だ、ってのが癪なんだよなぁ。
もうこのレース、別定戦にしませんか?

シュヴァルグラン
福永で、が見たかったよ。

フェイムゲーム
北村宏司で、が見たかったよ。

サウンズオブアース
ミルコで、が見たかったよ。
2017/10/11

毎日王冠 レース回顧

リアルスティール
いやー、なんか、一流馬が一流の仕上げで出てきて、一流騎手が全力で勝たせたって感じで、褒めているようで、けなしているのだけれど、「これだけの馬がこの舞台でこれやるなよ」って話で、昨今の競馬界を象徴するような勝利であったようにも思えてしまいます。
今回は素晴らしかったけれど、これで出涸らしになってなきゃいいなってところで、BCマイルにでも遠征して、うやむやにできれば良かったのかもだけど、どうやらそれも無くなって、秋天に出てくるみたいなので、「貧乏くじ引かされる誰かにせめて幸あれ」と言いたくもなってしまうところでありますね。
なんとか、せめて平行線で。
まぁ、本番、紆余曲折あって、ミルコで出てくるのならば応援しますよ。

サトノアラジン
なんか、こう、一流馬になっちゃった感あるよね。
余裕残しで出てきて、何気なく、綺麗な成績残しちゃうところがもう。
ただ、枠だとかなんだとか、全幅の信頼を置けるタイプでもないので、次当確かっつーと、まるでそうゆうわけでもないところがまた、ではあるのですけどね。
秋天の想定に入っているみたいだけれど、ほんとに出てくるのかな?
素直に、マイルの王者としての、マイルCSから香港マイルが見たかったですけどねぇ。。

グレーターロンドン
ちょっと出負けはしたものの、田辺がそれを黙っているはずもなく、少しずつポジションを上げていったのだけれど、3角でリアルスティールとノリさんのワンアンドオンリーにじわっと前を取られて、ブレーキを踏む形になってしまったのが痛かった。
で、この流れ、そのポジションでは、ああいったレースになるし、ってとこですかね。
つーか、秋天でもマイルCSでも、「ちゃんと出られるんかい!?」ってのが、この馬の一番の問題なわけで、それを考えたとき、秋初戦を毎日王冠に置いたのは、ちと悪手だったんじゃないかと思わざるを得ないところがあります。
GⅠ級の能力があるのは確かなところなので、どこか一つは取らせたいけれど、いずれにしても、そのために無理使いをするのはやめてね、って感じかな。
どちらかにでもうまいこと出られれば良いのだけれど、ってのはありつつも、それでもやっぱり、マイルCSに出したいけどねぇ、どうしても。
あとはやっぱりできるだけ、鞍上田辺固定でよろしくね。

マカヒキ
指示があってのものかはわからないけれど、スタートから出していって(で、ふん詰まり)、で、結局最後まで出走の意図が分からなかったマッチレスヒーローにベスポジ取られで、直線も、ヨーイドンの100m走みたいなレースを、一人だけステップ踏んでいたりで、スムーズさを大きく欠いての、そして前が空いてからはグングンと伸びての0.3差であり、結果は伴わなかったですが、「戻ってきた」と言っても良い内容なんじゃないかと思っております。
次、秋天の方が条件も合うでしょうし、とても楽しみになってくるところですが、これがまた「秋天も乗れる騎手」との条件で選定された、「鞍上内田」ってのが、行いは正しいのだけれど、今度は相性の面でどうか?ってところで、むしろ、今回のこの馬だったら短期免許の外国人騎手に秋天乗ってもらいたくもなっちゃうもんで、「なかなかうまくいかないもんでございますな」と嘆きたくもなってくるところでございます。。

ソウルスターリング
細江さんの話を聞いた後が初見だったので、偏見入っている可能性は少なからずあるけれど、馬体、寂しく感じました。ちょっと仕上げに失敗しちゃったかな、ってところ。
にしてもねぇ、だったら、わざわざここに出てこなくてもいいわけで、これで本番、カッチリ仕上がってくればだけれど、同じような内容での敗戦を繰り返すようだったら、レース選択も含めて、批判をされてしかるべきであるようにも思います。これだけの名牝なんだしさ。
で、まぁ、レースとしては、逃げちゃったのもそうだし、こんなディープインパクト様接待馬場でもあるし、で、その条件が大好きという面での古馬一線級が相手でもあったし、でもって、先の体調の話もあったしで、負け自体は何ら不思議ではなくて、次もその次も、どこ使うにしても、今回よりは条件は良いだろうってんで、とにもかくにも、状態を戻してもらいたいなと思うところであります。
短期放牧挟んで、状態次第でJCが良い気がしますけどね。
2017/10/05

凱旋門賞について

「実に淡々と終わってしまった。」ってのが、レース直後の率直な感想で、つまりは「強い」、てか「圧倒的に強い」、一言で終わらすんであれば、そんな感じのレースでありました。

エネイブルという歴史的名馬を、こうしてリアルタイムに体感できることへの幸せを感じるってのが、まずあって、で、個人的にはそれと同じくらい、「2400mのチャンピオンが、2400m路線を堂々と歩めば強いんだよ」って話をしたくなる。そんなところなのですが、これやるとまた脱線が長くなるので、それはまた別の機会にあらためることに致しましょうか。

で、やっぱ、デットーリね。
レース内容については、もうあちこちでたくさん語られているから、もうあえては語らんけど、エネイブルだけでなく、彼もまたレジェンドだよな、ってんで、もう、イチローがヒット打つみたく、当たり前の存在になっちゃってるけれど、こうしてリアルタイムに彼の技量や躍動を実感できるってことは、本当に幸せなことであると感じなければならないと改めて思った次第でございます。
我々は、歴史の証人なんですよ。

加えて、そこに対したオブライエンもね。
ウィンターも、オーダーオブセントジョージも、カプリも、なんだったらセブンスヘブンも、こんなとこ(勝ち目の薄いって意味で)には出す「必要」は無くて、別の「持ち場」でもっと輝くことができたのに、こんなにも全力で投入してきて、全力で最強馬を倒す策を考え、全力で実行するって、なんつーか、意地を感じるし、「流石だな」と改めて感じさせられたところであります。

それから、ほとんど触れられてないけれど、
実に前哨戦らしく前哨戦を使って、ここに向けて完全に仕上げ、ちょっとしたボタンの掛け違えさえあれば、余裕で「あわや」まである2着をさせたファーブルのクロスオブスターズだとか、
いつも後ろから行くのに、外の方でやり合うエネイブルとオブライエンの刺客を尻目に、ぽっかり空いた内を、ただ、ぽっかりだけれど、ムーアが奪いに来た内を譲らず、インの2番手っていう絶好位を確保したブラムトとCデムもそうだし(結果詰まっちゃったけどね。詰まらなければ3着はあったでしょ)、
他馬を文字通り「押しのけて」、ギュンギュン内を取りに行ったウィンターのムーアは相変わらずすげーし、
オーダーオブセントジョージも、2年連続で仕事しまくった上での、しかも自分の守備範囲外でのこの着順すげーし、
ドイツの2機は、もうちっと上手い競馬ができればだったけど、共に力のあるところは感じられる内容だったし、
ただの人気薄の完敗にしか見えないけれど、ザラックのスミヨンも、あの野郎、大外から完璧な競馬してやがるし、
ユリシーズのクローリーも、あえて何も語ることが無いくらい、そつのなさすぎる競馬してるし、
ほんと、どいつもこいつも凄ぇー奴らばっかりで、鈴木淑子さんのサムソンビッグじゃないけど、「サトノダイヤモンドは世界で15番目に強いんですね(キラリ」ってのも、"ある側面では"成り立つような、そんな凄ぇーレースでありました。

日本馬(あえて、ここでの主語はサトノダイヤモンドだけとしますが)は、まぁ、今回、前哨戦で条件が合っていないことがはっきりしてたし、何より状態上がってる感じが全く見られなかったし、ルメールは「回避したい」オーラ全開だったしで、もうとっくから「無事に回ってきてね。」てか、「もう帰ってきなよ。」状態であったので、直線伸びてこなくても、特段がっかりもせず、すぐに先団に目線を戻すことができちゃったってのが正直なところでございます。
一応、期待と応援はしたのだけどね。

ただ、わからんですけど、陣営も回避したかったけどできる状況じゃなかったんだろうなぁ、ってのが感じられて、せっかく泊まりで来たんだから、豪雨で雷も鳴りそうだけどゴルフ場行くぞ、って話ならばまだまだ救われるのですが、「馬券売れなくなるから安易に帰ってくるんじゃねぇぞ」的な無言の圧力が生み出されてしまっていたのでしたら、それは大変よろしくないよと思うところでありますね。
てか、凱旋門賞ぐらい、日本馬いなくても馬券売ったらいいのにね。

一応、川田とサトノノブレスに関して言えば、
レース後は、「せめて三角手前のあのタイミングで、一瞬でもエネイブル包めよ」とか思ったし、レースを振り返れば、「むしろエネイブルのガード役として、勝ちに貢献してるじゃねぇか?」って感じだったけれど、陣営からの指示が「ガチ勝負」だったのであれば、まぁ、正しい行いであって、川田に関しては(サトノダイヤモンドにぶつかったことを除いては)何も批判されるべきことは無いねってとこだけど、であれば、やっぱ陣営の方よ、元々勝負するために連れて行った馬でないんだから、いくら大将が勝ち目無くなったからって、無邪気に特攻、ってのはあまりにもやっつけがすぎて、そこは「特攻」ではなく「撤退」を選択してもらいたかったところでございます。もちろん大将共々ね。
なにより、はるばる連れて行かれて、本来の役割と違うことさせられた、サトノノブレスが可哀想でありますよ。(もしかしたら、「凱旋門賞の舞台でサトノノブレスも全力で競馬できて幸せだ!」みたいな考え方、本気でしているかもしれないですが。。)

サトノダイヤモンドはねぇ、まぁ、しょうがない。マカヒキと違って、きっちり菊花賞だ、有馬だ、春天だ、踏んでのものだし、宝塚も自重したし、日本であれば、別に道悪だって走れると見極められていたわけで、あれだけ適性が無いなんて、ほんと現地で走らせてみんことはだし、あそこまで状態上げられないのももちろん想定外だったろうしで、こればっかりは、「運が無かった」と言ってよいのではないかと思います。それゆえに、勇気ある撤退をしてもらいたかったけどね。
そんでもって、まぁ、「ロンシャンだったら・・」と、思いたくなるのもわかりはするところで、来年「行く」となったら、もちろんガッツリ応援しますよ、今年以上にね、って心から思えるのは偽りないところで、なので、何より無事に帰ってきてね、そして、時間を取ってしっかりと立て直してね、とエールを送りたいもんでございます。
ただ、池江先生ね、いくら悔しくても「府中であれば・・」とかは言ったらあかんですよ。。

で、例年語られる「どうやって勝とうか」って話についてはね、とりあえず、あんま気にしないで、日本競馬は日本競馬なんで、日本競馬として淡々と発展していったら良いと思いますよ。当たり前の話ですが。
(ただ、せめて東京優駿は、「2400mを強い馬」が勝てる舞台であってもらいたいですけどね。)

で、そんな中で、オルフェーヴルみたいなのが出たら自然と勝てるわけだし、なんだったら、バンデみたいなのが勝っちゃっても良いんだと思います。

で、更にそんな中で、どうしても凱旋門賞を取りたい関係者さんは、凱旋門賞向けの生産や調教を一部で行ったら良いと思いますよ。カネは掛かるし、実入りは少ないけど、勝ちたいんならね。
もう大手さんとかは、一部でやってたりするんじゃないですかね? やってないか。まぁ、完全に勝手な想像でしかないですが。
てか、本当に「どうしても勝ちたい」のであれば、そのくらいリキ入れんとね。「現状の延長」とか甘いこと言ってないでさ。日本で言えば、エルコンの渡邊さんの"あれ"がまずそうだし、何より、欧州のトップクラスが、あれだけガチになって獲りに行ってやっと勝ち取れるって話なんだからさ。
しつこいけど、これ、「どうしても勝ちたい」のであれば、ね。
客観的なコメントするならば、そこまでするほどのレースではないとは思いますんで。常時「世界の最高峰」ってわけでもないですし。

・・と、なんだか纏まりが悪い感じになってきちゃいましたが、まぁ、なんだかんだで、今年もすっげぇ楽しかったっす、凱旋門賞。

2012年、オルフェーヴルが直線入って楽に抜け出したとき、心から湧き上がってきたのは、一切の喜びでも興奮でもなく、とても残念な気持ちだったんですよね。「あー、何か一つ、大切なものを失ってしまう」的な。

なので、こうして、あーだこーだ騒いでる今が一番楽しいのかもしれないです。

やっぱり生きているうちに日本馬が勝つのを見たい。
客観的には"ああ"は思いますが、個人的にはそんなレースなんです、こいつは。

だから、来年に向け、今週も来週も、明日も明後日も、「アークじゃあ!」「アーク行けアーク!」と叫んでいるんだと思います。

だってもう、20年来の付き合いだもんよ。こんな友達、数えるほどしかいないわけでね。