2017/12/29

フリーハンデの基準

遡ること20年ちょっと。毎年、フリーハンデが楽しみで仕方が無かったmiesque23少年が、「ナリタブライアンに一体何キロ付くんだろう?」「70キロ超え行っちゃうんじゃね?」とワクワクして、学校帰りに本屋で優駿買って、家帰って開いたところ、「63キロ」とか書いてあって、あのときの拍子抜け感とがっかり感は、「10年に一度のレース」と言われたキングジョージでスウェインが勝っちゃったときの3割増し、とかいうわけのわからない話を持ち込みたくなるくらいのもので、ほんともう、それだけでも脱力感満載なのに、加えて、その2,3年後にはいきなり、120なんたらに変わった日にゃあ、「もうこんなもんどうでもいいや」となって、気が付いたら20年ってそんな話ですよ。

と、まぁ、前置きが長くなってしまいましたが、、
フリーハンデの基準は、その付与基準の変更が行われた1993年以前の数字を用いたいと考えています。その直近10年間くらいの上位馬の数字はこんな感じ。

■3歳牡馬
《三冠馬》
67キロ シンボリルドルフ
65キロ ミスターシービー

《二冠馬》
65キロ トウカイテイオー、ミホノブルボン
64キロ サクラスターオー、ミホシンザン
62キロ カツトップエース

《その他GⅠ勝ち馬》
65キロ オグリキャップ
64キロ ビワハヤヒデ、ダイナガリバー
63キロ ウイニングチケット、アイネスフウジン、サクラチヨノオー、メリーナイス、シリウスシンボリ
62キロ ウィナーズサークル、バンブービギン
61キロ ナリタタイシン、ライスシャワー、レオダーバン、メジロマックイーン、スーパークリーク、ヤエノムテキ、メジロデュレン
60キロ ハクタイセイ、ダイナコスモス
59キロ ドクタースパート

晩年、若干のインフレ感はありますが、それでも、流石というか、良い感じの数字が付けられていると思います。
ダービーの特別感が伺えますね。

■古馬総合
70キロ シンボリルドルフ(85年)
68キロ タマモクロス(88年)
66キロ カツラギエース(84年)
65キロ イナリワン(89年)、オグリキャップ(89年)、トウカイテイオー(92,93年)
64キロ モンテプリンス(82年)、ミスターシービー(84年)、ニホンピロウイナー(85年)、メジロマックイーン(93年)、レガシーワールド(93年)

こちらも、なるほどという数字。
GⅠの勝ち数と、パフォーマンスが良い案配でブレンドされている気がします。

と、まぁ、ここらを基準に、とりあえず、今年、2017年をやってみましょうか。

で、前の記事にも書きましたけど、こーゆーのって、個人の独断でなくて、そして決して記者投票とかではなくて、有識者の議論の末に決められるべきだと思うんですよね。なので、ご意見とかあったら、どしどしいただけると有難く思います。

例によって、気が向いたタイミングで、のんびりとやっていきますので、その辺はご了承くださいませ。
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2017/12/27

有馬記念 レース回顧

凡戦、だが、素晴らしき凡戦。
キタサンブラック、長きに渡り、ありがとう。

キタサンブラック
果たして逃げていたのが例えばネオリアリズムクラスだったとしたら、レース後半どんな展開になっていただろうか?
後ろは変わらず金縛りだっただろうか?
それであってもあんなに楽に勝てたであろうか?
そもそも逃げ切れたであろうか?
「恵まれた」だなんてとんでもない、キタサンブラックと武豊であればこその楽勝、完勝、凡戦であったと思うわけであります。

寂しいけれど、これで引退、種牡馬入りですな。
多くの人が、そう思いながらも口には出していないんだろうけど、正直、種牡馬としては成功できないんだろうな、と思ってはいます。
ただ、「血統的に3000mは無理」だとか、「ダービーで惨敗した府中は向かない」だとか、「秋3戦目は厳しい」だとかといった、我々競馬ファンの"言いがかり"を、ことごとくはね除けてくれた彼のことだから、ここもまた、「まだわかってくれないの?」とばかりに、あっさりと乗り越えてくれちゃったりするのかなぁ、との期待も持っているというのが正直なところでもございます。

この年になって、3頭目の「好きな馬」ができるとは思わなかったな。
この1,2年の競馬は本当に面白かった。
心の底より、「ありがとう」。

クイーンズリング
スタート良くはなかったけれど、好枠を生かし、ルメールが押して出しつつ足を溜めて、内でじっくり好ポジション。で、このポジションにいながら、3角手前で最初に動いたのがルメールなんよね、やっぱ凄いよこの人。
これで引退なんでしょうが、枠に恵まれ、鞍上の助けもあったにせよ、これだけ走れれば、もう1年現役を延長したくなってもおかしくはないですよなぁ。
一転、現役続行でも一向に構わないですぜ。

シュヴァルグラン
強くなったよなぁ。
向かない条件で、外枠で、しかも、あんだけの不利食らって、最後、ファイトバックしての馬券圏内なんだから、ほんと大したもんだ。
でも、福永だったら、また別の競馬を見せてくれていたんじゃないかとは思いはして、あの乗り替わりが無ければ、この秋の競馬は(シュヴァルグランのみに関わらず)全体的にまるで違っていたんじゃないかなぁ、と思うと、その理不尽さとも相まって、とても悔しくなってもまいるわけであります。
来年は、主役として堂々と、阪神大賞典→春天→宝塚記念を歩んでもらいたいですね。
ただ、鞍上どうするんだろね!?

スワーヴリチャード
根拠の無い「右回り大丈夫論」が出ていたのが謎だったのですが、で、案の定とも言えるような走りをしちゃったのですが、それでも、そんな中、あれだけの走りを見せてくるのですから、やはり素晴らしい才能ではありますよな。
であれば一層、JC使っときゃ良かったのに、とも思いもするし、これが、ミルコ確保のためのローテだったら残念の極みであるのですが、終わったことはもう仕方がない。
それより、来春の目標、大阪杯とかどうゆうことだよ!
だったら、やっぱり無理してでも、JC使って休養に入り、ドバイシーマ目指しとけよ。
これだけの才能を、人様の影響によって潰されてしまわないことを祈るばかりです。

ルージュバック
スタート直後から北村が内を凝視して、一気に進路を変えての意図的なインコース取り。
コメントにあるように「出遅れたから」ってのもあるんでしょうけど、最初からの狙いだったんでしょうな。
ただ、最初のコーナーまで良い感じで進出していたところを、同じく内を狙ったレインボーライン岩田に半歩先に前に入られてしまったのが痛かった。あそこを取れていれば、馬券圏内に絡んでくることもきっとできたんじゃないかと思っております。
これでもう、せいぜいあと一度使ってか使わないでかでの引退ですかね。
GI勝てずに終わるような馬ではなかったんですが。
あと、もっと早くから、北村とのコンビを見てみたかったですねぇ。

シャケトラ
好スタートから、あの位置が取れたのは悪くないし、あの位置が取れたのであれば、キタサンブラックに無駄に突っかけないのも当然で、そこを叩くのはお門違い。
ただ、本馬にとってあの競馬が最善であったかは不明で、その辺はコンビとしての熟成の浅さが出たと思うし、もったいなかったとも思います。
あと、今回はだいぶマシにはなっていましたが、この秋は状態も今一つだったかな。JC使わずに、秋天から有馬直行していればねぇ。
「ポテンシャルは、ポテンシャルは」言われたまま1年経過してしまったので、来年は、誰でもいいからコンビ固定して、飛躍を期待したいもんですな。
日経賞あたりから、春天→宝塚希望で。

サウンズオブアース
流れがこの馬向きになったのは確かだけれども、「大外でなけりゃ」って内容の走りで、「もう終わったか」とも思ってましたが、あれだけ走れるなら、メンバー次第ではどこかで3勝目もあり得るかもしれないですね。
無理にGIに拘らず、日経新春杯→日経賞→目黒記念→余裕があったら宝塚記念くらいが良いかもしれないです。

レインボーライン
出遅れたブレスジャーニーが邪魔だったなぁ。
あれが無けりゃ、もしくはもうちっと内枠だったら、また違った競馬になり、もしかしたら結果になりであったかもしれんです。
ただ、菊花賞2着の実績や、2400m付近でもそこそこ走ってしまうのでぼやけますが、やっぱり2000mが良いと思うんですよね、彼。
なので、どこかのトライアルから大阪杯、ないしは香港のQE2が良いかと思います。
どちらかと言えば、QE2で見たいかな。

サトノクロニクル
まぁ、単純に力不足ですよな。
でもって、そこを覆すような一発かませるような騎手でもなかったし、この馬と騎手との相性も無かったってとこでしょう。
GⅡなり、GⅢなりを歩んで、力を付けてから、でありますね。

ヤマカツエース
「あの枠引いたし」でもあるから、あの競馬を選択するは全くおかしくはないのだけれど、この馬の特性と照らし合わせたら、残念ながら「合わなかったな」って感じですかね。
まぁ、勝ちに行ったのだから仕方がない。
来年も、中距離戦線の名バイプレイヤーとして、活躍を期待したいものですね。
気分転換に海外遠征も悪くないかな。

ミッキークイーン
まぁ、この流れではどうしようもないよ、ってところでしょうな。外枠でもありましたし。
来年も現役なのであれば、何よりもどれよりも、「一度叩いてのエリ女」を実現させてやりたいですな。

ブレスジャーニー
出遅も、枠に恵まれ、とっても枠に恵まれ、ほんと内枠有利だよなこのレースって感じでそれなりのポジションが取れたのに、勝負どころでは置き去りだったので、やっぱり力が足りなかったってところでしょうね。
最後、不利はくらいはしたけど、無くても勝負になっていたわけではないのでね。
今後は、ローカル含めて、GⅢ巡りですかね。
春のクラシック、走らせてやりたかったなぁ。

サトノクラウン
まずは流れが致命的なまでに向かなかったってのが一つ。
で、もう今シーズン、トップレベルで走れる状態にもなかったんでしょうね、ってのがも一つの合わせ技での見せ場無しでの惨敗。出走には、オーナーサイドの意向が出ちゃったのかな!?
距離は2000mよりも2400mが良いと今でも思ってはいます。
来年は、アーク一本に絞るくらいのローテを組んでほしいけどなぁ。

トーセンビクトリー
田辺なんで、逃げて引っかきまわしてくれることを期待するところが無かったわけでもないですが、好位から上手いこと競馬しましたし、4角でのあの「手応え」は、母ちゃん譲りだよな、と微笑ましく思わせてもくれましたし、これで十分て感じですかね。
最後は不利食らっちゃって可哀想でした。
彼女のような馬に、春の目標となるレースが無いのは、とても残念なことですよね。

カレンミロティック
さすがにもう、このレベルでやれるだけの力は無いですね。
せめて、もっと内枠で、逃げるであるとかの見せ場だけでも作らせてやりたかったです。

サクラアンプルール
いやー、きっちり仕上がっていましたし、良い競馬しましたしで、まともだったら3着、もしかしたら2着もあったかもの競馬でしたよね。
蛯名は不利ばかり食らっている印象が強くて、可哀想とは思いつつも、これだけ不利を食らうからには、食らう理由があっての話じゃねぇか?ってところで、ちょっと根本的に乗り方変えなきゃ、この先、低迷の道一直線になっちまうんじゃないかと、思ってしまったりもいたします。
ダービー勝たしてやりたいけどね。。
馬は、精神面含めて無事であることを祈るのがまずで、そこをクリアできた暁には、来年も適鞍での激走を期待したいですね。
2017/10/31

天皇賞(秋) レース回顧

キタサンブラック
いやー、強かった。なんつーか、感動的な勝利でしたね。
さすがに狙っての出遅れではないとは思うけど、武豊が、毎度複数練って挑んでくるレース前のプランの一つではあったはずで、リズム良く走らせることを最優先に、「生きた」レースの中で、躊躇無く、最上の技量を持って見事に実現した名騎乗であったと思います。
3〜4角の進路取りはもちろん、2角でラチ沿いを選択したり、直線での、グレーターロンドンの押しのけ方とか、サトノクラウンの前への入り方だとか、匠の技を見せていただいた感がありますね。
そしてもちろん、馬の力ね。これで本格的に史上最強馬論争に加わってもよい感じになってきたんじゃないでしょうか、って感じだけれど、きっとその中でも、現役時代と同様に過小評価されちゃうんでしょうな、ってのが容易に想像できちゃうところが、って話で、これはもう、この馬の持って生まれた"何か"のようなもんで仕方がないところなんだと思います。
本当の実力とは関係の無い話であるからね。
次は、予定通り、JC、有馬と言うけれど、で、きっとやり切れると思うけど、サブちゃんの馬でもあるし、どうしても有馬記念を取ってもらいたいので、JCスキップして、万全の状態で有馬に出てきてほしいなぁ、とは思います。
ただ、JCに出てくるのであれば、当然、好勝負でしょう。
残り、1戦でも2戦でも、無事に走り切って、良いかたちで引退をさせてやりたいですね。

そして、この強い強いキタサンブラックと、ガチンコやり合ったサトノダイヤモンドもまた、スーパーな名馬であること、思い出してやってくださいね。

サトノクラウン
名勝負を演じてくれました。彼もまた、世界的な名馬ですよ。
重馬場、重馬場言われるけど、別に「特別上手い」ってわけではなくて、速いだけの異常な馬場でなければ、本来の実力が発揮できる、って話なんだと思います。
日本は、速い馬場"でしか"来れない馬の評価が高すぎるよ。
ミルコは、相変わらずというか、今回絶賛されている「ユタカスペシャル」を彼も普通にやっていて、「強奪」だ、「不条理な乗り替わり」だ、私もよく言っていますが、「それらも仕方ないな」と今週も思わせてくれる騎乗ぶりでありました。今回は単に相手が悪かった。
この後は、JCなのかな?
そこでも、速すぎない"普通の"馬場での、再度の激突、名勝負を見てみたいものですね。

レインボーライン
彼は、重馬場適性あるよね。
ただ、武豊に隠れてしまった感はあるけど、岩田がすんげぇ騎乗しているし、状態も良かったし、春の2戦は十分に理由の付く負け方だったしで、重馬場適性だけで得たものではない、堂々たる3着であったと思います。
前の2頭が強すぎるよ。後ろは5馬身千切っているわけだしね。
次は、JCかなぁ。いずれにしても、春から言っていることですが、これだけの馬だから、早いこと鞍上固定してもらいたいんですよねぇ。。
今回の好走も、前走の負けを踏まえての、岩田の騎乗であったと思いますし。

リアルスティール
良馬場でやりたかったですね。
ただ、状態面ではやっぱり前走仕上げすぎた感があって、ミルコが追い切りで指示を守らなかったってのが本当だとしたら、腹立たしい限りなのだけれど、その真偽はさておき、まぁ、そういった使い捨ての騎手選択をしているがゆえの敗戦だったと言ってしまってもよいかと思います。
次走は、香港にいくんですかね? ムーアでも誰でも、"大好きな"、空いているカタカナジョッキーを乗せたらいいんじゃないですかね。

マカヒキ
レースに参加できていなかったですね。
「何であんなに後ろから?」とも言いたいし、せめて、3角~4角、上位馬のようなコース取りをしてくれよ、とも言いたいところでありました。内枠だったら、また少しは違ったのかな。。
前走の回顧でも書いたけど、そして、コロコロの乗り替わりは嫌いではあるけれど、この馬に関しては、出稼ぎのカタカナジョッキーを乗せるのが、良かったんじゃないかとは思います。それか、川田ね。
重馬場適性はあったと思うし、何より戻ってきつつありますよ、この馬。
ほんとは、「戻ってきた」と言い切ってしまいたいところではありますが、追い切りとか見るとまだまだな感じで、これでパンと仕上がったら、またGIで勝ち負けできるようになると思っています。
次、JCでは今一度、状態に注目したいですね。

ソウルスターリング
ノリさんじゃないけれど、「頑張った」でしょう。
3歳牝馬で、この強敵相手に、この条件で、あれだけ外々回って、この着順ですよ。加えて、この秋は調整へぐった感があって、万全の状態でもなかっただろうからね。
ただ、それでも今回は、前走よりは、ずっとずっと状態良くなってましたよね。なので、前走の回顧でも書いたけれど、ここスキップして、JC直行してくれたら面白かったのにな、と思う次第でございます。
まぁ、今となっては後の祭りですし、その選択が、「ルメールが乗れないから」でないことは祈りたいところでありますけどね。
後は、桜花賞のとき主張していた、「敗因は馬場ではない」ってのが、ルメールのコメントで、認められた感があって嬉しいっす。
次はJCに行くのかなぁ。。状態を上げられるくらいなら、春の出来に持っていけるのであれば、面白い存在になれるとは思うのですけれども。。

ディサイファ
一瞬見せ場あったよね。「全盛期だったらね」とも言いたくなるけれど、それはさておき、何よりお疲れ様でした。
貴重な母父ドバイミレニアムのディープインパクト牡馬なわけで、ぜひとも種牡馬になって、その血を後世に繋げてもらいたいもんですね。

グレーターロンドン
良くも悪くも、田辺、田辺、田辺なレースになっちゃいました。
まず、スタートから最初のコーナーまでの入り方がエグいし、向こう正面でもただ一頭、離れた内を、あえて進路を変えながら取りに行って走っているし、3角~4角の進路取りは見ての通りだしで、最初から一発狙った一か八かの騎乗だったんでしょう。いつものレースをしても、このコンディションでは勝負にならなかったでしょうから、それ自体は悪くない。ただ、無念、グレーターロンドンが、そこまでの柔軟性と、後は距離適性を持っていなかった。
ただ、結果はどうあれ、「勝負」をする騎手は好きですけどね。
田辺にももっと良い馬が集まればいいのにね。
一方で、「本馬としては」っていう結果になってはしまいました。賞金もレーティングも取れなかったし、疲労も残ってしまっただろうしで、下手したら、これでまた休養入りかもしれませんですな。。
この秋、万全の状態で"マイルCSに"出走するグレーターロンドンが見たかったよ。
本当に見たかった。

シャケトラ
今回は、ちとあからさますぎもする一叩きでありましたな。
ここ叩いて、JC→有馬と、Cデムのまま継続でいってもらいたいところでございます。
勝負になるんじゃないですか。
なんだったら、ドバイシーマクラシックもね。

サトノアラジン
とりあえず、後方を1600mトコトコ走って、とっとと競馬やめちゃったんで、そんなに心配はいらないでしょう。
マイルCS全力投球で、頑張ってくださいね、と。
2017/10/25

菊花賞 レース回顧

凄まじいレースでした。
秋華賞もそうだったけれど、やっぱり消耗戦最高ね。
競馬の醍醐味が、そこにはふんだんに詰まっている。
そんな風に思っています。

あと、あの馬場について軽く。
あれを「良い」とはもちろん思わないし、はっきりと「悪い」とは思うけれど、よくある速すぎる馬場も、今回と全く同様に「悪い」、はっきりと「悪い」、ましてや「絶好の馬場」と語るなどとんでもない、と声を大にして言っておきたいところ。
競馬は、一番最初にゴールすることを競う競技であって、時計を競う競技ではないのですからね。

それでは、いつもの通り、各馬の回顧です。

キセキ
いやー、恐れ入った。
適性無いよね。少なくともあるわけではない。
終始、「馬場の良い」と言えば聞こえは良いけれど、当然ながら最も距離ロスの大きい外々をまわって、この消耗戦を最後まで力強く駆け抜けるのですから、これはもう手放しで勝者を称えるしかない。そんな勝利でありました。
何が凄いって、「軽い」と「重い」のベクトルの両端の競馬で、強い勝ち方を見せちゃうってところ。基本性能の高さを感じられますよね。しかもまだ成長途上ときたもんだ。
本格化はまだ先だろうから、この秋はもう休みに入ってもらいたいもんですな。
「あした、今日よりも強くなれる~♪」ってね。
少なくともJC使うなんて馬鹿なことするんじゃねぇぞ。

クリンチャー
相変わらず、行き脚は付かなくて、それなりに促してはみたものの後方になっちゃたのだけれど、この辺は藤岡も想定内って感じの序盤。で、1周目の直線、馬群がばらけたところでの進出を最初から考えていたんだろうね、内から外に意図的に持ち出し、じわっと押し上げて、勝負圏に進出。これ良かったね。更に更に向こう正面でも、外から無理なくじわっじわっと押し上げ、3角から早めの仕掛け。ほんとにこの馬をよくわかっているよ。
そんでもって、「相手」と見定めたダンビュライト武豊に真っ向から勝負を挑み、封じ込め、厳しい競馬をしながらも最後までよく粘ったのですが、、って結果でしたね。
ダービーで悔しさを味わって、それを糧にもした良い騎乗だったし、クリンチャーと藤岡佑介こそが、このレースの真の勝者だったと言っても良いんじゃないかと思います。
ほんと、今回は勝たしてやっても良かったんじゃないですかね?神様。もしくは、スーパーホーネット・・。
さて、この後はどうしようか?有馬も良いけど、ちょっとまだ敷居が高そうだから、ステイヤーズSあたりで、もういっぺん力試しでもよいかもしれんですな。
これだけ特性を知り尽くしたのだから、これからもずっと藤岡で行ってほしいし、いつかはこのコンビで、彼にとって初のGⅠ勝利の美酒を味あわせてやりたいもんですな。

ポポカテペトル
最初に見たときは気付かなかったけど、見直してみると、和田さんのコメントのにあったように、ほんとに引っ掛かり気味で、馬群に馬を入れて何とかなだめる感じ。そんな中、道中、ほんと、じわじわじわじわとポジションを上げ、直線でも、馬場の悪いところを走りながら、最後までじりっじり、じりっじりと伸びて、最後はクリンチャーとハナ差よ。ステイヤーよね。そして、ステイヤーが力を発揮できる菊花賞になって本当に良かった。
クリンチャーみたく、強気にもう少し早く仕掛けても良かったかもしれんけど、そこを求めるのは酷というもんでしょう。
てか、この条件喜んじゃうとか、普段どんだけ不遇な扱いを受けてんだよ、って話で、日本ではもう輝ける場所に当たる確率はほぼゼロに近いよね。せいぜい、この先、1回あるかどうか。
なもんだから、君が輝ける舞台、欧州に行こうよ。欧州で夢を叶えないか?
その際、調子に乗って4000m戦とか選択したら駄目ね、あれはもう、我々日本人には想像の付かない異世界だから。3200mでもまだ長い気はするので、まずは2400mあたりでお願いできませんかね?金子さん何とかなりませんでしょうか・・?
・・ってウイポではないし、リスクもある話なので、現実を見なければならず、、であれば次は、ステイヤーズSに出てきてもらいたいけど、なんたってまだ条件馬だからねぇ。。
「比叡Sを挟んで?」いやいやローテきついし、てか、そこ勝てないでしょ。
やっぱり、欧州行ってもらいたいなぁ。。
とりあえず、超本場の一歩手前で、招待レースでもあるドバイゴールドカップあたりから如何でございますでしょうか・・。

ダンビュライト
とりあえず、ユタカの想定した範囲内の競馬はできたんじゃないですかね。
スタート後にマイスタイルに一気に来られたのと、最後の3角~4角のクリンチャー藤岡の積極的な競馬が誤算だったってところかと。
ただ、先行馬総崩れのハイペースの中で、粘ったことは評価したいし、3000mも適性距離ではないでしょうからね。よく頑張りましたよ。
この粘っこい脚は、強い馬に競り掛けて嫌がらせをするには最適で、有馬記念で、「TEAMノーザン」の一員として、キタサンブラックを潰す要員に使われなければいいな、、ってところだけど、そもそも賞金足りないからその心配もいらないか。。
自己条件からじっくりとですな。この先も武豊を乗せたい馬でもあります。

ミッキースワロー
馬券圏内には入れなかったけれど、まぁ、強いですよ。
そもそも京都の3000mがどうか、ってところでもあったし、それに加えてこの条件ではね。
それでも見せ場は作ったので、十分に力のある所を見せてくれました。今回はもうそれで十分。あとは無事にね、で。
レイデオロ、キセキと世代3強を築くだけの馬。
この先は、有馬で見てみたいけど、まぁ、状態次第かな。
一息入れて、AJCCか、もしくは日経賞あたりから、再始動するでも良いかと思います。

アルアイン
この距離と、この馬場と、ってんで、これだけ適性外のレースで、格好を付けるどころか、見せ場まで作っていたので、わかりきったことだけれど、彼もまた強いですよ。
まぁ、菊花賞に参戦してきてくれたことには、池江先生も含めて「ありがとうございます。」とは言っておきましょうかね。
今後は、本来の持ち場のマイル〜中距離に絞って、活躍を期待したいところ。
香港はどうなのかなぁ、、視野に入っているのかなぁ・・?
ただ、まだ3歳でもあるので、ここは無理せず、ドバイターフでも大阪杯でもを目標にして、お休みに入ってくれるのが良しかと思います。
後は、やっぱり、ダービーでの悔しさを経た松山でのレースぶりを見てみたかったですね。
藤岡がああいったレースを見せてくれただけに、ね。
2017/10/19

秋華賞 レース回顧

良いレースでした。
この京都の2000mでの、しかもGⅠってのは、確実に消耗戦を生んでくれるから、レースとしても面白いし、加えて、強い馬が強い勝ち方をしてくれるので、GⅠの舞台として最上級と言っていいと思うんですよね。
長い直線でばっかりでなくて、こういったコースでのGⅠをもう一つでも二つでも、増やしてくれたら、競馬により深みと厚みが出てくると思っています。
今後に期待することと致しましょうか。

それでは、いつもの通り、各馬の回顧です。

ディアドラ
いや、強かったよね。
「ハービンジャーだから重が」とか言われてはいるけれど、この舞台であれば良馬場でも普通に好勝負だったでしょう。
ルメールは素晴らしかったし、100点を超える騎乗ではあったけれど、ただ、ポジションが取れず、そこを挽回するためのイチかバチかのイン突きという面はあって(3角で内を取りに行った判断は素晴らしいの一言だけどね)、閉じ込められる危険性もなかなかあったわけで、「ギャンブルがうまくいった」という面もあり、そこまで称えすぎるのはどうかと思うんですよね。
・・・と仮原稿ではこんな感じで書いていたのだけれど、今日、改めてレースを見てみたら、あれ、閉じ込められないわ。詰まらんよ。何回やっても詰まらん。
思わず、「うめー」って口に出しちゃってましたよ。。
3角で、どこまで先が見えていたのかはわからんし、完璧に予測なんかはできるわけがないのだけれど、「これは捌ける」との判断が100%ではないにせよあったはずで、あの一瞬でそれやるのも凄ぇーし、テン乗りでそれやっちゃうのも凄ぇーしで、なんかもうやってられんて感じであります。
そりゃ何でもかんでもデムルメだわよ。実力が違いすぎる。
と、この記事も例外に漏れずで、レース後は騎手ばかりがクローズアップされておりますが、彼女の、特に消耗戦においての強さはなかなかのもんで、今後は牡馬相手も含めての、息の長い活躍を期待したいもんでございますな。
この馬が存分に力を発揮できるようなレースが、日本でももっと多く見られるようになると良いのですけどね。

リスグラシュー
まず状態良かった。
で、スタートで後手は踏んだけど、ユタカさん馬場の良いところを選んで、幸い周りにスペースもあってでポジション回復したし、ディアドラはうまいこと外に追いやってしで、トータルの収支で言ったら、むしろプラスになるくらいまで完全に挽回したんじゃないかと思います。
そして、それ以降はもう、この馬の特性を掴んだ素晴らしい競馬。
この辺が「コンビの力」なんだけどねぇ。
2歳時から通算して、どれか一つくらいは勝って然るべきだったんだけど、ちっとばかし運が無かった。
「この借りは子供の代で」とまで書いたたところで我に帰ったのですが、その頃、もうユタカは現役ではないんだろうなぁ、って思ったら、デムルメの件と合わせて、なんだか寂しくなってしまいましたよ。。
中堅騎手達よぉ、もっと頑張れよ。今は厳しいのは間違いないけれど、高みを目指して伸びるには最高の環境なんだぞ。
・・と、話が大きく逸れてしまいましたが、、次は普通であればエリザベス女王杯ですかね、てか、もうそう発表されましたね。
ただ、ユタカはスマートレイアーだろうし、今回、仕上げ切ったところがあるので、これで休養でも良いんじゃないかな、との想いの方が強かったりします。

モズカッチャン
いや、ミルコ完璧だよ。
唯一の誤算はアエロリットが早く脱落しすぎたこと。1番人気だから仕方ないけれど、これはちと相手を間違えたかもしれんですかね。無論責められんけどさ。
ただねぇ、最後の最後で飲み込まれて、早仕掛けみたいに見えるようになっちゃたし、実際、早仕掛けだったのかもしれんけど、なんていうか、ああいった勝ちに行くレースを見せてくれると、ファンとしても満足だろうし、関係者も納得すると思うんだよね。
そりゃ何でもかんでもデムルメだわよ。実力が違いすぎる。
まぁ、そういった騎乗ができるのは、乗り替わりの恐怖が無いからこその話ではあるのかもしれないけれどもね。日本人騎手で早仕掛けズブズブなんてやったら、速攻で乗り替わり審議委員会に掛けられちゃうからさ。
ただ、それだけではないよね、やっぱり。
で、次はエリ女に行くで良いと思うんだけど、結局、ミルコ、これで乗り捨てなの!?
そういったことを考えると、やっぱりちょっとなんだかなぁ、と思ってしまいます。
お釣りの面も含めてね。

ラビットラン
距離も、馬場も、コース適性もよろしくなかったですよな。
それでいて、ここまでの競馬をするのだから、やっぱり、能力はよほどのもの。
来年の春の目標に向かって、順調に歩みを進めてもらいたいもんです。

カワキタエンカ
この馬がいてくれるとレースが引き締まりますよね。
単純に、「レースの面白さ」との観点で言えば、陰のMVP。
3頭くらいクローンがほしいですわ。
今後も、ケレン味の無い逃げを期待したいです。
てか、エリ女で大逃げしたら、面白いんじゃねぇの?

アエロリット
ノリさんが「女の子」って表現を使ったので、そっちに注目が集まっちゃった感があるけど、重馬場で、初距離で、関西遠征で、コース適性的にもちときびしく、しかも最内枠、で1番人気ってのは、やっぱりちょっと可哀想ではありましたよな。
レースでは、ファンディーナと併せ馬になってしまったのが何より痛かった。あれが無くて、あの位置で伸び伸びと走れていればまた違ったんでしょうけれども、最内枠で選択肢も狭められちゃったから、辛いところではあるよね。
前走の内容が良かったもんで、祭り上げられてしまったところはあるけれど、あんまり過大評価せずに、「世代の上の方」くらいっていう桜花賞後くらいのポジションで、活躍を見守ってやるが良いかと思います。
それでも、来年のヴィクトリアマイルではまた有力馬の一頭なわけだからさ。

ファンディーナ
おかしくなっちゃいましたねぇ。もったいねぇなぁ。
この馬を語るにおいて、この着順はどうでもよくて、もう13着も4着も一緒、何よりも「勝負にならなかった」ってところで、「この馬本来の走りではなかった」と言い切って良いかと思います、っていうか多くの人がそう思っていると思うけど。
おかしくなった一因として、真っ先に皐月賞が挙げられるところですが、そこよりも、私は、川田が年度代表糞騎乗ノミネート作品を作り上げてくれた、つばき賞による影響がなかなか大きかったんでないかと思ってます。まぁ、そこ言うなら、そこ使った時点で、罪はかなり重いんだけどもね。
有馬記念あたりで面白いかと思っていたのですが、これで放牧して一旦仕切り直しなんですかね?
あのスケール感のある走りを見られる日は、またやってくるのでしょうか?

レーヌミノル
これでようやく短距離に矛先を変えてくれるかな。
3歳戦線を盛り上げてくれてありがとう。もう十二分だ。
自分の舞台で輝いてな。
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